ICF厚生労働省訳

https://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/12/dl/s1210-6a.pdf#search=%27The+International+Classificationof+Functioning%2C+Disability+and+Health+biginers+translate+japanese%27
1.序 論
2.ICF とWHO 国際分類ファミリー
3.ICF に対するニード
4.WHO はICF をどのように使うか
5.ICF はどのように利用できるか
6.ICF のモデル
6.1. 生活機能と障害の概念
6.2. 評価点
6.3. ICF の基礎をなす原理
7.ICF の領域
8.結 論
9.世界的なICF ネットワーク
1.序 論
国際生活機能分類(International Classification of Functioning, Disability and Health)は,ICFとしてより一般に知られ,健康状況(health states)と健康関連状況(health-related states)を記述するための標準的な言語と枠組みを提供している。ICF は,1980 年,世界保健機関(WHO)が試案として発行した初版と同様に,さまざまな領域での広範囲な利用を目指し,多くの目的に用いられる分類である。それは健康領域health domains)と健康関連領域を分類するものである。これらの領域は,心身機能や身体構造,ある健康状態にある人が標準的な環境において遂行できること(能力(capacity)
レベル),また,彼らが現在の環境で実際に行っていること(実行状況(performance)レベル)などの変化を記述するための助けとなる。これらの領域は,身体,個人,社会という3つの視点にたって,2つのリストによって分類される:心身機能と身体構造のリストと,活動と参加の領域のリストである。

In ICF, the term functioning refers to all body functions, activities and participation, while disability is similarly an umbrella term for impairments, activity limitations and participation restrictions. ICF also lists environmental factors that interact with all these components....

 ICFでは、機能という用語は、全身体の機能と活動および参加を関連付けられる。社会的障害は心身の障害を指すだけではなく、同時に活動の制限および参加制限を包括する用語です。 加えて、ICFがリスト化する環境要因の複数は、相互作用する構成要因と位置付けている。....

ICF において,生活機能(functioning)は心身機能,活動,参加の全てを表す用語である。一方,障害(disability)は機能障害impairments,活動制限,参加制約の全てを含む包括的な用語である。ICF はさらに環境因子のリストを含んでおり,これらすべての構成要素(components)と相互作用するものである。
ICFはWHOの健康と障害に関する枠組みである。それは健康と障害に関する定義,測定,政策立案のための概念的基盤である。それは健康領域および健康関連領域で利用するための障害と健康に関する普遍的な分類である。従って,ICFはシンプルな健康の分類のようにみえるが,多くの目的に利用することができる。その最も重要なものは,意思決定者の計画と政策のツール(手段)である。
...ICF is named as it is because of its stress is on health and functioning, rather than on disability. Previously, disability began where health ended; once you were disabled, you where in a separate category. We want to get away from this kind of thinking.
ICFと名付けたのは、健康と機能上のストレスを社会的障害よりも重視した事による。以前は、社会的障害が始まった所で健康が終わっていた。貴方が一度、社会的障害を負えば、貴方はそこで一つの別の範疇になる。私たちが脱却したいのは、この種の思考です。

ICF は,障害というよりむしろ,健康と生活機能を強調するがゆえに,そのように命名された。従来,障害とは健康が終わったところで始まり,一旦,そのひとが障害をもつと,そのひとは別のカテゴリーに入るという考え方であった。我々はこの種の考え方から離れたい。


我々は,どんな理由で機能障害が生じたかにかかわらず,ICF を社会における生活機能を測定するツールにしたい。そこで,それは,健康と障害に関する従来の分類よりも,さらに広い領域で極めて多くの目的に使われるツールとなる。
これは根本的なシフトである。我々は今,人々の障害を強調することから,健康のレベルに焦点を当てる。

ICF puts the notions of 'health' and 'disability in a new light. It acknowledges that every human being can experience a decrement in health and thereby experience some disability.
This is not something that happens to only a minority of humanity.
ICF thus 'mainstreams the experience of disability and recognises it as a universal human experience. By shifting the focus from cause to impact it places all health conditions on an equal footing allowing them to be compared using a common metric - the ruler of health and disability.
ICFは健康と社会的障害の概念化に一つの新しい光を当てる。その認識する所は、全ての人間が健康の低下を経験し、その事によって何らかの社会的障害も経験する。

...これは人類の少数にしか起こる問題ではない。したがって、ICFは社会的障害の経験を主流とし、それを普遍的な人間体験と認識します。 問題にすべきは、原因ではなく影響なのです。すべての健康状態を平等な立場に置き、健康と社会的障害を掌握する共通の指標を使って比較する事ができます。.




ICF は,「健康」と「障害」の考え方に新しい光を当てる。全ての人間が健康の衰退を経験し,何らかの障害を経験することは良く知られている。これは少数の人にのみ起きていることではない。従って,ICF は,障害の経験を本流化し,それを全ての人に共通な経験として認識する。原因から影響へ焦点をシフトすることによって,それは,全ての健康状態を同じ立場におく;その立場は健康状態を共通の尺度(健康と障害の物差し)で比較することを可能とする。




2.WHO 国際分類ファミリー
ICF はWHO 国際分類ファミリー(WHO family of international classifications)に属する。その最も知られたメンバーはICD-10 (the International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems)(国際疾病分類 第10 版)である。ICD-10 は,診断によって,疾病や変調および他の健康状態の分類に関する病因論的な枠組みを提供する。一方,ICF は,健康状態と関連した生活機能と障害を分類する。従って,ICD-10 とICF は互いに補い合う。人々や集団の健康に関するより広範囲
かつ有意義な像をつくりだすために,利用者がそれらを一緒に使うことを推奨したい。死亡率に関する情報(ICD-10 による)と,健康や健康に関連した帰結に関する情報(ICF による)とを統合することによって,集団の健康に関する総括的な指標をつくることができる。
要するに,ICD-10 は主として死亡原因を分類するために使われ,ICF は健康を分類する。
3.ICF に対するニード
診断のみでは,サービスの必要性,入院期間,介護のレベル,機能面の結果を予測できないことが,これまでの研究によって示されている。

疾患や変調のいずれの存在も,障害手当の受給,労働状況,労働復帰の能力,社会的統合への可能性に関する正確な予測値にならない。
 THE NEED FOR ICF...p4...ICFの必要性
Studies show that diagnosis alone does not predict service needs, length of hospitalization, level of care or functional outcomes.
Nor is the presence of a disease or disorder an accurate predictor of receipt of disability benefits, work performance, return to work potential, or likelihood of social integration..

研究が示す事は診断だけでは、サービスのニーズの多様性を予測できない。入院の長さ、ケアのレベル、機能の結果。
疾病や不具合の存在が必ずしも社会的障害の給付金を受領するものではない。仕事での成果、仕事の可能性への復帰、もしくは社会的統合の可能性を示すものではない。

このことは,もし我々が医学的な診断分類のみを使うとすれば,保健の計画や管理の目的に必要な情報を得られないことを意味している。我々に欠如しているものは,生活機能と障害レベルに関するデータである。ICF は,首尾一貫して国際比較が可能な方法で,これらのバイタル(生命・生活)データを収集することを可能にする。
基本的な公衆衛生の目的(集団の全般的な健康の確定,非致命的な健康帰結の有病率や罹患率など)のために,また,保健ニーズや保健システムの成果や有効性を測定するために,我々は,人々や集団の健康に関する信頼性のある比較可能なデータが必要である。ICF はこの目的のための枠組みと分類システムを提供する。
4頁
しばらくの間,病院をベースとした急性期の医療から,慢性状態に対する地域ベースの長期間のサービスに焦点が移行してきた。

.Social welfare agencies have noticed a marked increased in demand for disability benefits. These trends have underscored the need for reliable and valid disability statistics....
..ICF provides the basis for identifying kinds and levels of disability which provides the foundations for country-level disability data to inform policy devolopment.
...社会福祉機関は、社会的障害給付の需要が著しく増加している事を認識している。 これらの傾向は、信頼できる有効な社会的障害統計の必要性を強調しています。... .

... ICFが提供する基礎は、社会的障害の種類と各レベルを識別し国レベルの社会的障害データの基盤となり、障害の種類とレベルを特定するための基礎を提供し、政策の発展を導引する。...
社会福祉機関は,障害給付の要求の著しい増加に気づいてきた。この傾向は,障害について信頼性かつ妥当性のある統計の必要性を強調するものであった。ICF は,障害の種別とレベルを明らかにするための基礎を提供する。それは政策開発に必要な障害についての国家レベルcountry-levelの基礎データを提供する。


社会計画者やサービス機関の間で以下の認識も高まっている:ある集団での障害の発生率や重篤さは,個人の生活機能の能力(capacity)を向上したり,社会的および物理的環境の特性を変化させて実行状況(performance)を増進することによって低減できる。
To analyze the impact of these different interventions, we need a way of classifying domains of areas of life as well as the environmental factors that improve performance. ICF allows us to record this information....

分析は、これらの異なる介入の影響に拠り、私たちが必要な一つの分類方法は、 まず、生活因子、同様に、 環境因子が向上させる実行力。ICFはこの情報の記録を提供する。
これらさまざまな介入の影響を解析するためには,我々は,実行状況を増進するような生活・人生の領域(domains)や環境因子(environmental factors)を分類する方法を必要とする。ICF はこの情報を記録することを可能にする。





 4.WHO はICF をどのように使うか
HOW CAN ICF BE USED?....p5
 どのようにICFは使用できますか?

WHO は,保健政策を改善したり,人々の健康増進を達成したり,保健システムの費用-効果や正当性を可能な限り高めることを確保するために,加盟国が利用できるツール(手段)を提供しなければならない。我々は,最高の科学に基づいて,また,組織(organization)がその事業(つまり,機会均等,インクルージョンおよび,個々の人が彼らの機会を最大限に利用できる生活・人生を達成するための全ての目的)の基盤をおくような基本的で核となる真価をもった手段を提供する。
昨年,WHO の191 加盟国が,健康と障害に関するデータの世界的な科学的標準化に関する基礎として,ICF を採用することに同意した。ICF は,総合的な集団の健康に関する測定の枠組みを確立するために,WHO の努力に直接寄与する。我々は,健康に関する生活機能の領域の測定を取り入れることによって,古い従来の死亡率や罹患率の尺度を超えていきたい。
WHO は,保健システムの成果を評価するための基礎として,多次元の健康尺度を使用する。保健システムの健康面のゴールは,ICF に基づいて測定される。この過程において,WHO は,保健システムの成果を促進することにおいて,加盟国を支援することができる。より良い生活機能保健システムによって,人々の健康レベルは高められ,全ての人々が利益を得る。
ICF はそのようなツールの鍵となる例である。ICF は,健康と障害の経験に関する首尾一貫した国際比較が可能な情報に関する科学的なツールである。また,ICF は健康に対するWHO 全体のアプローチの基礎を提供する。
5.ICF はどのように利用できるか

HOW CAN ICF BE USED?p-5-2....ICFはどのように使用できますか?

ICF の柔軟な枠組みや,分類の詳細さと完全さ,また,それぞれの領域(domains)が含まれるもの(inclusions)と除かれるもの(exclusions)を用いて,具体的に定義されている事実ゆえに,その前任者(ICIDH)のように,ICF は,臨床,研究,政策展開の課題などの広範囲な質問に答えるために,多くの利用者に使われることが期待される。(サービス提供の領域でのICF の利用や多くの実際の課題について,下記の具体例を参照のこと)


サービス提供におけるICF の適用
個人レベルで
・個人の評価:
個人レベルの生活機能とは何か?
・個人の治療計画:
どのような治療や介入が生活機能を最大にできるか?
・治療やその他の介入の評価:
治療の成果は何か?介入はいかに有用であったか?
・医師,看護師,理学療法士,作業療法士,その他のヘルスワーク,ソーシャルサービスワーク,地域機関の間のコミュニケーション:
・利用者による自己評価:
私は自分の運動・移動やコミュニケーションの能力をいかに評価するか?
病院・施設レベルで
・教育と訓練の目的:
・資源の計画と開発:
どのような保健やその他のサービスが必要とされるか?
・質の向上:
我々はクライアントにどの程度十分にサービスしているか?質の保証に対してどのような基本的な指標が妥当で信頼できるか?
・管理と結果(成果)の評価:
我々が提供するサービスはどのように有用であろうか?
・保健提供の管理されたケアモデル:
我々が提供するサービスはいかに費用-効果があるであろうか? 少ない費用でより良い成果を得るには,いかにサービスを改善すればよいか?


At the social level…社会的レベルでは…
• For eligibility criteria for state entitlements such as social security benefits, disability pensions, workers’ compensation and insurance: Are the criteria for eligibility for disability benefits evidence based, appropriate to social goals and justifiable?
•社会保障給付、国家資格の適格基準―障害、年金、労働者の補償および保険:障害の認定の基準である。
根拠に基づく給付であり、社会的目標にふさわしく、正当化できるであるか?

社会レベルで
・社会保障手当,障害年金,労働者の補償と保険などの国の福祉施策に対する受給基準:
障害給付に対する受給基準は,根拠に基づいており,社会的ゴールに適切であり,正当であるか?


・立法審査,モデル法律,規則と指針,反差別法に関する定義などの社会政策の開発:
これらの法令で保障する権利は社会レベルの生活機能を改善するであろうか? 我々はこの改善を測定でき,我々の政策と法律を調整できるであろうか?
・ニーズの評価:
さまざまなレベルの障害(機能障害,活動制限,参加制約)をもつ人々のニーズは何か?
・ユニバーサルデザインに関する環境評価,義務付けられたアクセシビリティーの履行,環境の促進因子と阻害因子の確定,社会政策の変化:
我々は,障害の有無に関わりなく全ての人に対して,いかにして社会的環境や物的環境をよりアクセシブルにできるか?我々は改善を評価したり,測定したりできるか?
 
ICF に関する他の利用には以下のものがある:

Among the other kinds of uses for ICF are these:......ICFのその他の用途には、次のものがあります。....

5.1. 政策開発
社会保障,雇用,教育,交通などの人々の生活機能の実態に配慮する必要がある健康領域や他の領域において,ICF が果たしうる重要な役割がある。

これらの領域における政策の開発には,生活機能の実態に関する妥当で信頼できる集団のデータを必要とすることはいうまでもない。
Legislative and regulatory definitions of disability need to be consistent and grounded in a single coherent model of the disability creation process.....障害に関する立法化および制度化は、障害を創出する個々のモデルに一貫して基く必要がある。.......
障害の法的な定義は,一貫性があり,また,障害の発生過程に関する唯一の首尾一貫したモデルに基づいていることが必要とされる。それが障害年金に関する受給基準を立案したり,福祉用具の利用に関する規則を開発した
6

Research uses…
5.3. 研究利用


一般に,ICF は,障害に関する学際的な研究の枠組みや構造を提供することによって,また研究結果を比較するための枠組みや構造を提供することによって,科学的な研究を支援する。

従来,科学者は,死亡率のデータを手がかりとして,健康状態の帰結を測定してきた。ごく最近,保健(health care)の成果に関する国際的な関心は,日々の生活における全人間レベルでの生活機能の評価へシフトしてきた。ここでのニードは,社会生活の基本的な領域と役割において,汎用的に適用できる分類や評価手段であり,活動レベルならびに参加の全般的なレベルに関するものである。これはICF が提供しているものであり,それを可能にするものである。

Intervention studies…介入研究
5.4. 介入の研究
類似した集団に対する介入(intervention)の結果を比較する研究は特に興味深い。ICF はこの種の研究を促すことができる。そこでは,対象とする障害の側面で介入を区別したり,結果のコード化を行う。
身体レベルあるいは機能障害の介入は,主として医療的でありリハビリテーション的である。また,その介入は,内在する心身機能や身体構造を矯正あるいは改変することによって,個人あるいは社会レベルの生活機能の制限を防ぎ,改善するために行う。他のリハビリテーション治療戦略や介入は,
能力レベルを増進するために計画される。個人の実行状況に焦点をおいた介入は,能力の改善に力を注いだり,あるいは,環境の改修を求めたりするものである。この環境の改修では,日常生活における課題や行為の実行状況を拡大するために,環境的な阻害因子を除去するか,促進因子を作りだすかする。


Uses of Environment Factors…環境要因の使用…
5.5. 環境因子の利用

One of the major innovations in ICF is the presence of an environmental factor classification that makes it possible for the identification of environmental barriers and facilitators for both capacity and performance of actions and tasks in daily living. .......ICFの主要な革新の1つは、環境因子分類の存在です。それが可能にする事は環境の阻害を識別し、ファシリテーターによって日常生活における行動と課題に対する能力と実行力を作る。
ICF の大きな革新の一つは環境因子分類を取り入れたことである。それは日常生活での課題と行為の能力や実行状況に関する環境的な阻害因子(barriers)と促進因子(facilitators)を明らかにする。



この分類表は,個人ベースで,あるいは,集団の広範囲なデータ収集のために利用できる。この分類表によって,さまざまな種類や程度の障害に対する促進あるいは阻害の発生レベルによって,環境を評価するツールを作り出すことができる。この情報を手にすることによって,生活活動域にわたる障害者の生活機能レベルを拡大するような,ユニバーサルデザインや他の環境規制に関するガイドラインを策定したり,実施することがより実際的になるであろう。
7  


THE MODEL OF ICF
6.ICF のモデル
障害に関する2つの主要な概念モデル(conceptual model)が提案されてきた。医学モデル(medical model)は,障害(disability)を病気や傷害,その他の健康状態から直接引き起こされた人の特性とみる。それは専門家による個別的な治療という形での医療を必要とする。このモデルでは障害は,個人のもつ問題を改善するために,医療あるいはその他の治療や介入を必要とする。
一方,社会モデル(social model)は,障害を社会によって作られ,個人の属性では全くないものとみる。社会モデルでは,その問題が社会環境の態度や他の特性によってもたらされた不適切な物理環境によって生みだされたので,障害は政治的な対応が求められる。
両者とも部分的には妥当であるが,いずれのモデルも単独では十分ではない。障害は複雑な現象である。それは人の身体レベルの問題でもあり,複雑でかつ主要な社会現象でもある。障害は,常に,個人の特性と個人が生活している全体的な背景の特性との間の相互作用である。しかし,障害の幾つかの側面はほとんどその人の内的なものであり,一方,他の側面はほとんど外的なものである。言い換えると,医学的および社会的な対応はともに,障害と関連した問題に対して適切である;我々はいずれか一方の種類の介入を完全には否定できない。
要約すると,より良い障害のモデルとは,全般的で複雑な障害の概念をその側面の一つに集約するという間違いをおかすことなく,医学,社会モデルの中にある真理を統合したものである。
障害のより有用なモデルは,生物・心理・社会モデル(bio-psycho-social model)と呼ばれるかもしれない。ICF はこのモデル,つまり,医学モデルおよび社会モデルの統合に基づいている。この統合によって,ICF は健康に関する異なる観点(生物,個人,社会)の一致した見方を提供する。
下記の図はICF の基本である障害のモデルの一つの表現である。
P10~Concepts of functioning and disability
6.1. 生活機能と障害の概念
図が示すように,ICF における障害と生活機能は,健康状態(health conditions)(疾病,変調,傷害)と背景因子(contextual factors)との相互作用の帰結とみられる。
背景因子の中には,外的な環境因子(environmental factors)(例えば,社会の態度,建築物の特徴,法的および社会的構造,気候,地形,など)と内的な個人因子(personal factors)(性別,年齢,困難への対処方法,社会的背景,教育,職業,過去および現在の経験,全般的な行動様式,性格,その人が障害を経験する仕方に影響を及ぼすその他の因子)がある。
この図はICF によって分類された人の生活機能の3つのレベルを示している:身体あるいは身体の一部,個人全体,社会的場面での個人全体のレベルにおける生活機能である。従って,障害はこれらの一つあるいは複数のレベルで生活機能の不全を含む:機能障害,活動制限,参加制約。ICF のこれら構成要素(components)の正式な定義は以下に示される。

心身機能(body functions)とは,身体系の生理的機能(心理的機能を含む)である。
身体構造(body structures)とは,器官,肢体とその構成部分などの,身体の解剖学的部分である。
機能障害(構造障害を含む)(impairments)とは,著しい変異や喪失などの,心身機能または身体構造上の問題である。
活動(activity)とは,個人による課題や行為の遂行である。
参加(participation)とは,生活・人生場面(life situation)への関わりのことである。
活動制限(activity limitations)とは,個人が活動を行う際の困難さのことである。
参加制約(participation restrictions)とは,個人が生活・人生場面に関わる際に経験する問題
である。

Environmental Factors make up the physical, social and attitudinal environment in which people live and conduct their lives.
環境因子は物理な問題、社会とその対応を作り上げ、それで人々はどう生活しどう適応するかという基である。※訳語:impairment...心身の障害、disability.....障害(心身の障害だけではない、社会との関連における)

環境因子(environmental factors)とは,人々が生活し,人生を過ごしている物理的環境,社会的環境,人々の社会的な態度による環境によって構成される。


The Qualifiers....適格化体系
The list of domains in ICF becomes a classification when qualifiers are used Qualifiers record the presence and severity of a problem in functioning at the body, person and societal levels.

ICFの領域(=domains)のリストの分類(=classification)化は、複数の適格化(=qualifiers )を使用する時である。
適格化体系(=Qualifiers)が記録するのは、出現と重要度で機能上の問題、即ち、身体、個人そして、社会的レベルである。
6.2. 評価点
ICF における領域(domains)リストは,評価点(qualifiers)を使う際に,一つの分類となる。評価点は身体,個人,社会レベルでの生活機能の問題の存在と程度を記録する。



For the classifications of body function and structure, the primary qualifier indicates the presence of an impairment and, on a five point scale, the degree of the impairment of function or structure (no impairment, mild, moderate, severe and complete).
分類化(即ち、身体機能と構造の)における、まず最初の適格化(=qualifier)は出現した心身の障害(=an impairment)を5段階に示す(心身の障害がない、軽度、中度、重度、最重度)。
In the case of the Activity and Participation list of domains, two important qualifiers are provided. Together, these qualifiers enable the user to code essential information about disability and health.
このケースでは、活動と参加領域に、2つの重要な適格化が提供される。 同時に、これらの適格化は特に重要な情報を障害と健康にユーザーに提供する。
The Performance qualifier describes what an individual does in his or her current environment.......Since the current environment always includes the overall societal context, performance can also be understood as "involvement in a life situation" or "the lived experience" of people in their actual context.
実行の適格化は、各人が彼あるいは彼女の現在の環境で何をしているかを記述する。それ故、現在の環境は全体的な社会的状況を包括する。実行とは、「生活の一場面での関わり、あるいは、生活上の経験」、すなわち、人々の営みの事である。
(The 'current environment' will be understood to include assistive devices or personal assistance, whenever the individual actually uses them to perform actions or tasks.).
(現在の環境とは、補助的器具、人的支援の事である(心身の障害のある人への介助や日常生活への支援)。それはいつでも、各人がそれらを使って、実行する事、行動し、課題に取り組む事である。)


心身機能と身体構造の分類に関して,第一評価点は,機能障害の存在と,心身機能や身体構造の機能障害の程度(問題なし,軽度の問題,中等度の問題,重度の問題,完全な問題)を5 点のスケールで示す。
活動と参加の領域リストの場合,2つの重要な評価点が提供されている。これらの評価点は,利用者が障害と健康に関する主要な情報をコード化することを可能にする。
実行状況の評価点(performance qualifier)は,個人が現在の環境で行っているものを示す。現在の環
境は,常に,全般的な社会的状況を含んでいるので,実行状況は,彼らの実際生活の背景における「生活・人生場面への関わり」あるいは「生活経験」としても理解されうる。(現在の環境は,個人が行為(actions)や課題(tasks)の遂行のために実際に使用している場合は,福祉用具や人的支援を含むと理解される)

The Capacity qualifier describes an individual’s ability to execute a task or an action.
能力の適格化が記述するのは、各人の能力で行われた課題や行動である。
能力の評価点(capacity qualifier)は,課題や行為を遂行する個人の能力を表す。

The Capacity qualifier describes an individual’s ability to execute a task or an action.
能力の適格化が記述するのは、各人の能力で行われた課題や行動である。
This construct indicates the highest probable level of functioning of a person in a given domain at a given moment.
この適格化の構築が示すのは、最もハイレベルな個人の機能である。それは与えられた一つの領域、一つの時点に置かれている。
When a person has a capacity problem associated with a health condition, therefore, that incapacity is a part of their state of health .
個人が持つ能力を一つの健康状態に関連付けする時、それはまた、無能力も、健康状態の一部分と言える。
To assess the full ability of the individual, one would need to have a “standardized environment" to neutralize the varying impact of different environments on the ability of the individual.
個人の全能力.を評価する為には、標準的環境を用いて、異なる環境による様々な影響を緩和する必要がある。...........In practice, there are many possible environments that we could use for this purpose......実際に、いくつかの使用可能な環境があり、私達はこの目的に使う。................
この構成概念(construct)は,個人がある時点である領域において遂行できるであろう最高の生活機能レベルを示す。
個人が健康状態(health condition)と関連して能力に問題をもつ場合,その能力の制限(incapacity)は健康状況(state of health)の一部である。個人の完全な能力を評価するためには,異なる環境が個人の能力に及ぼすさまざまな影響を中立化するような「標準化された環境(standardizedenvironment)」が必要である。事実,この目的のために我々が利用しうる多くの環境がある。
........※訳語state : the particular condition that someone  is in at a specific time....態様:一つの状態、誰かの
ある時点での。 exa : Ensure you assess(=評価する an employee's performance before the completion of the qualifying(=適格化) period.....適格期間が終了する前に、従業員の業績を評価してください。 .............


......That is, a standardized environment might be:
つまり、一つの標準化された環境は:

すなわち,標準化された環境とは以下のような環境である:

(1) テスト場面において能力評価のため に通常用いられている実際の環境,(b) 画一的に影響すると想定される仮想的な環境,あるいは,(c) 広範な科学的研究に基づいて正確に定義されたパラメータを有する環境。それが実際に行われる場合, この環境は,「画一的(uniform)」あるいは「標準的(standard)」環境と呼ばれる。したがって,能力 の構成概念は,特定の領域における個人の環境的に調整された能力を反映する。能力の評価点は,「裸 の個人」の評価,すなわち,人的支援や福祉用具の使用を伴わない個人の能力を想定している。評価 目的に対して,環境調整は,国際的な比較を可能にするために,全ての国の全ての人について同じで なければならない。正確さと国際比較のために,画一的あるいは標準的環境の特徴は,環境因子の分 類を用いてコード化できる。

障害と健康の分類に関して,たとえ,特別な利用の特別なケースにおいて,2つの構成要素(活動と
参加)の一つのみが使われたとしても,利用者がこれらの領域を実行状況と能力の両方によって表現
できることは重要である。ICF は,活動と参加に関する一つのリストを提供しており,利用者は,彼ら
のニーズと目的に対して,以下のいずれかによって,それを採用することができる:
A) ある領域を活動として,他を参加として指定し,いかなる重複を認めない;
B) 上記と同じ指定であるが,特別なケースで重複を認める;
C) 領域の詳細な(第3,第4 レベル)カテゴリーを活動として,大まかな(第2 レベル)カテ
ゴリーを参加として用いる;
D) 全ての領域を活動と参加の両方として用いて,必要とされ,収集される情報を区別するため
に,(実行状況と能力の)評価点を用いる;
( D)に述べられたアプローチはWHO のデフォルトなアプローチであり,WHO に提出されるICF の国
データはこのアプローチを反映すると想定される。)
実行状況と能力の両方のデータへアクセスすることは,ICF の利用者が能力と実行状況のギャップを明
らかにすることを可能とする。もし能力が実行状況より低いとすると,個人の現在の環境は,彼らが
能力に関するデータから予測されるもの以上に遂行することを可能にしてきた:環境が実行状況を促
進してきた。一方,能力が実行状況より大きいとすれば,環境のいくつかの側面が実行状況に対して
阻害因子となる。
環境が「阻害因子」と「促進因子」のどちらであるか、そして「阻害因子」または「促進因子」とし
て作用している程度の強さは,環境因子のコード化に関する評価点によって把握される。
10
最後に,補足的な評価点は,この情報を補うために利用される。能力と実行状況の評価点は共に,福
祉用具や人的支援の有無によってさらに利用できる。福祉用具も人的支援も機能障害を変化させない
が,特別な領域の生活機能に対する制限を除去するかもしれない。このタイプのコード化は,個人の
生活機能が福祉用具のないことによってどの程度制限されるかを明らかにするために,特に有用であ
る。構成要素と評価点の使い方が以下の表に示されている:

構成要素 第1評価点 第2評価点
心身機能(b)
否定的スケールによる共通評価点であ
り,機能障害の程度や大きさを示す。
例:b167.3 は言語に関する精神機能の重度の機能
障害を意味する。
なし
身体構造(s)
否定的スケールによる共通評価点であ
り,構造障害の程度や大きさを示す。
例:s730.3 は上肢の重度な構造障害を意味する。
各々の身体構造の変化の性状を示すため
に用いられる。
0 構造に変化なし
1 全欠損
2 部分的欠損
3 付加的な部分
4 異常な大きさ
5 不連続
6 位置の変異
7 構造上の質的変化(液の貯留を含む)
8 詳細不明
9 非該当
例:s730.32 は上肢の部分的な欠損を表す。
活動と参加(d)
実行状況
共通評価点
その人の現在の環境における問題。
例:d5101.1_は,その人の現在の環境において利
用可能な福祉用具を使用して,全身入浴に軽度の
困難があることを意味する。
能力
共通評価点
介助なしでの制限
例:d5101._2 は,全身入浴に中等度の困難がある。
これは福祉用具の使用または人的支援がない場合に
中等度の活動制限があることを意味する。
環境因子(e)
共通評価点であり,阻害因子と促進因子
とのそれぞれの程度を示す,否定的スケ
ールと肯定的スケールとからなる。
例:e130.2 は,教育用の生産品と用具が中等度の
阻害因子であることを意味する。逆に,e130+2 は
教育用の生産品と用具が中等度の促進因子である
ことを意味する。
なし
6.3. ICF の基礎をなす原理
生活機能と障害に関する健康の分類としてICF の概念の基礎をなし,障害の生物・心理・社会モデル
(bio-psycho-social model)と密接に関連する一般原理がある。この原理は,ICF のモデルの主要な構
成要素(components)であり,改定プロセスを導いてきた。
11
普遍性(universality)
生活機能と障害の分類は,健康状態と関わりなく,全ての人々に対して適用されるべきである。すな
わち,ICF は全ての人々を対象とする。それは全ての人々の生活機能に関わるものである。従って,そ
れは障害をもつ人々を個別のグループとして分類するための手段となるべきでない。
同等性(parity)
明白であれ,あるいは暗黙であれ,生活機能と障害の分類内容の構造に影響を及ぼすさまざまな健康
状態の間に「精神」と「身体」として,区別を設けてはならない。換言すれば,障害は病因によって
区別されてはならない。
中立性(neutrality)
可能な限り,領域の名称は,中立な言語で書かれるべきである。その結果,分類は,生活機能と障害
の肯定的および否定的側面の両面を表すことができる。
環境因子(environmental factors)
障害の社会モデルを完全にするために,ICF は背景因子を含んでおり,その中で環境因子が取り上げら
れている。この因子は,気候や地形などの物理的因子から社会的な態度,習慣,法律にまで範囲が及
ぶ。環境因子との相互作用は,総括的な用語「生活機能と障害」に含まれる現象を科学的に理解する
うえでの主要な側面である。
12
下記の表は障害のいくつかの可能性のある例である。障害は健康状態と結びついた3 つの生活機能の
レベルと関連するかもしれない。
健康状態 機能障害 活動制限 参加制約
らい病 体肢の感覚の喪失 物を握ることの困難 らい病の偏見が失業を
もたらす
パニック障害 不安 一人で外出が不可能 人々の反応が社会的な
関係を妨げる
脊髄損傷
麻痺 公共交通機関の使用が
不可能
公共交通機関の配慮の
欠如が宗教活動への参
加を妨げる
若年性糖尿病 膵臓の機能不全 なし(投薬によって管
理できる機能障害)
病気についての固定観
念のため,学校へ行か
ない
白斑 顔の醜さ なし 感染の恐れによって,
社会関係への不参加
以前に精神保健上の問
題があり,精神疾患の
治療を受けた人
なし なし 雇用者の偏見のために
解雇された
次の表は,異なった障害のレベルが3つの異なった介入のレベルとどのように結びつくかを示す。
介入(intervention) 予防(prevention)
健康状態 治療,投薬 健康増進,栄養,免疫
機能障害 治療,投薬,手術
さらなる活動制限の発生を予防
活動制限 福祉用具
人的支援
リハビリテーション療法
予防的リハビリテーション
参加制約の発生の予防
参加制約 配慮
公的教育
障害者差別禁止法
ユニバーサルデザイン
環境の変化
雇用戦略
アクセスに対するサービス
ユニバーサルデザイン
変化のためのロビーイング
8.結 論
ICF は,人の生活機能と障害に関する純粋な医学モデル(medical model)から統合された生物・心理・
社会モデル(bio-psycho-social model)へのパラダイムシフトのための国際的で科学的な手段を提供す
る。それは障害の研究,その全ての次元(dimensions)の研究において,有用な手段となる--身体と身体
部位レベルでの機能障害,個人レベルでの活動制限,社会レベルでの参加制約。また,ICF は,社会的
環境や物的な環境へのアクセスのための用具に必要とされる概念モデルや分類を提供している。
ICF は,人の生活機能と障害の全ての側面に関するデータの世界的な標準化のための十分な基礎となる
であろう。
ICF は,リハビリテーションセンター,ナーシングホーム,精神病院,コミュニティーサービスなど,
慢性疾患や障害を扱う保健機関を評価するために,障害者や専門家によって利用される。
ICF は,さまざまな障害を持つ人々全てにとって,保健やリハビリテーションニーズを明らかにするた
めだけでなく,生活の中で経験する不利益に対する物理的および社会的環境の影響を明らかにしたり,
測定したりするために有用である。
保健経済学の観点から,ICF は,保健やその他の障害の費用をモニターしたり説明したりする上で助け
となる。生活機能や障害の測定は,それぞれの社会での人々の生活に対する生産性の損失やその影響
を定量化することを可能にする。また,その分類は,介入プログラムの評価にも大いに役立つであろ
う。
いくつかの先進国で,ICF と障害のモデルは,いろいろな分野にわたって法律や社会政策へ導入されて
きた。ICF は,障害のデータや社会政策のモデル化のための世界標準になり,世界のより多くの国の法
律に導入されることが期待される。
要するに,ICF はWHO の健康と障害に関する枠組みである。それは,健康と障害に関する定義,測定,
政策立案のための概念的基盤である。それは,健康と健康に関連する分野で利用されるための,障害
と健康の普遍的な分類である。
15
9.世界的なICF ネットワーク
ICF に関する詳細な情報を得るためや,ICF を地域や国へ適用するために,ICF 協力ネットワークを構
成している下記の組織,機関やNGO と連絡をとって下さい。
(2002 年以降、連絡先などが変更されている場合が考えられます。WHO のICF のホームページなどで,
最新の情報を得てください。日本での協力センターは,厚生労働省大臣官房統計情報部 人口動態・保
健統計課ICD 室 〒100-8916 東京都千代田区霞ヶ関1-2-2 です。訳者注)
協力センター:
オーストラリア: Australian Institute of Health and Welfare, GPO Box 570, Canberra ACT
2601, Australia.
カナダ: Canadian Institute for Health Information, 377 Dalhousie Street, Suite
200, Ottawa Ontario KIN9N8, Canada.
フランス: Centre Technique National d’Etudes et de Recherches sur les Handicaps
Et les Inadptations (CTNERHI), 236 bis, rue de Tolbiac, 75013 Paris,
France.
日本: ICD office, Ministry of Health, Labour and Welfare,
1-2-2 Kasumigaseki, Chiyodaku, Tokyo 100-8916, Japan.
オランダ: National Institute of Public Health and the Environment, Department of
Public Health Forecasting, Antonie van Leeuwenhoeklaan 9, P. O. Box 1
3720 BA Bilthoven, The Netherlands.
北欧諸国: Department of Public Health and Caring Sciences, Uppsala
Science Park, SE Uppsala Sweden.
英国: NHS Information Authority, Coding and Classification,
Woodgate, Loughborough, Leics LE11 2TG, United Kingdom.
アメリカ合衆国: National Center for Health Statistics, Room 1100,6525
Belcrest Road, Hyattsville MD 20782, USA .
16
ネットワーク:
La Red de Habla Hispana en Discapacidades (The Spanish Network).
Coordinator: Jose Luis Vazquez-Barquero, Unidad de Investigacion en Psiquiatria Clinicaly
Social Hospital Universitario "Marques de Valdecilla", Avda. Valdecilla s/n, Santander 39008
Spain.
The Council of Europe Committee of Experts for the Application of ICIDH, Council of Europe,
F-67075, Strasbourg, France. Contact: Lauri Sivonen.
参加非政府組織(NGO):
American Psychological Association, 750 First Street, N.E., Washington, DC 20002-4242, USA.
Contacts: Geoffrey M. Reed, Jayne B. Lux.
Disabled Peoples International, 11 Belgrave Road, London SW1V 1RB, England. Contact: Rachel
Hurst.
European Disability Forum, Square Ambiorix, 32 Bte 2/A, B-1000, Bruxelles, Belgium. Contact:
Frank Mulcahy.
European Regional Council for the World Federation of Mental Health(ERCWFM), Blvd Clovis
N.7, 1000 Brussels, Belgium. Contact: John Henderson.
Inclusion International, 13D Chemin de Levant, F-01210, Ferney-Voltaire,France. Contact: Nancy
Breitenbach
Rehabilitation International, 25 E. 21st Street, New York, NY 10010, USA.
Contact: Judith Hollenweger, Chairman RI Education Commission, Institute ofSpecial Education,
University of Zurich, Hirschengraben 48, 8001 Zurich, Switzerland.
詳細な情報を得るための連絡先:
Dr. T.B. Üstün
World Health Organization
Coordinator, Classification, Assessment, Surveys and Terminology
20 Avenue Appia
CH-1211 Geneva 27
Switzerland
Tel: 41 22 791.36.09
17
Fax: 41 22 791.48.85
E-mail:
ustunb@who.int

コメント

人気の投稿