023.脱腸の手術、男性:金玉袋に小腸が下降する
【02ヘルニア手術後の合併症について】
○○さん
○○さん
あなたが受けられる鼠径ヘルニアの術後に起こる可能性がある合併症について説明いたします。
(1)創感染:
手術は清潔な操作で行われますが、皮膚はいくら消毒しても無菌状態にはなりません。このため手術前後には抗生剤を投与し細菌が手術創で増えるのを防止しますが、稀に手術創が感染し化膿することがあります。皮膚の縫合糸を抜いて膿を出せば治ることがほとんどですが、人工物(ポリプロピレンを用いたメッシュシートなど)を挿入した場合は、これを除去しないと治らないことがあります。
(1)創感染:
手術は清潔な操作で行われますが、皮膚はいくら消毒しても無菌状態にはなりません。このため手術前後には抗生剤を投与し細菌が手術創で増えるのを防止しますが、稀に手術創が感染し化膿することがあります。皮膚の縫合糸を抜いて膿を出せば治ることがほとんどですが、人工物(ポリプロピレンを用いたメッシュシートなど)を挿入した場合は、これを除去しないと治らないことがあります。
2)滲出液の貯留:
挿入した人工物に対して体の異物反応が強く起きると、手術部位や男性では陰嚢に液体(滲出液)が溜ることがあります。多くの場合は局所に針を刺して 注射器で抜けば次第によくなりますが、局所反応が極端に強い場合や溜った滲出液に感染を起こした場合は、挿入した人工物を取り除くことがあります。
3)陰嚢浮腫:
男性の鼠径部のヘルニアを手術する場合は、精索という部分を操作する必要があります。このため周囲の腫れが精索を圧迫して陰嚢の血流が滞り、術後に陰嚢が腫れることがあります。ほとんどは一時的な現象で時間がたてば自然に腫れはひいてきますが、稀に処置を必要とすることもあります。
4)痛み・しびれ感:
手術部位には細い神経が数本通っています。手術中に確認して可能な限り温存に努めていますが、手術後にキズの周囲にしびれ感・痛みを生じることがあります。多くの場合、自然に軽快しますが、まれに長期間症状が残る場合があります。
挿入した人工物に対して体の異物反応が強く起きると、手術部位や男性では陰嚢に液体(滲出液)が溜ることがあります。多くの場合は局所に針を刺して 注射器で抜けば次第によくなりますが、局所反応が極端に強い場合や溜った滲出液に感染を起こした場合は、挿入した人工物を取り除くことがあります。
3)陰嚢浮腫:
男性の鼠径部のヘルニアを手術する場合は、精索という部分を操作する必要があります。このため周囲の腫れが精索を圧迫して陰嚢の血流が滞り、術後に陰嚢が腫れることがあります。ほとんどは一時的な現象で時間がたてば自然に腫れはひいてきますが、稀に処置を必要とすることもあります。
4)痛み・しびれ感:
手術部位には細い神経が数本通っています。手術中に確認して可能な限り温存に努めていますが、手術後にキズの周囲にしびれ感・痛みを生じることがあります。多くの場合、自然に軽快しますが、まれに長期間症状が残る場合があります。
5)再発:
成人のヘルニアは加齢とともに腹筋が弱くなって、内臓の圧力(腹圧)を支えきれなくなることが一因です。このため手術をして人工物などで補強をしても、時間がたてばその周囲の弱くなった場所から再発してくることがあります。人工物を使うようになって再発は減りましたが、喘息や重労働の患者様では強い腹圧が繰り返しか かるため再発の危険性は高くなります。
我々は合併症を起さないように常に努力しており、実際これらの合併症は決して多いものではありません。しかし、どんな大病院の名医が手術をしても完全には無くせないのが合併症なのです。もし不幸にも合併症が起こった時は、最善の治療を行うとと もに患者様や御家族に適宜十分な説明を行います。
成人のヘルニアは加齢とともに腹筋が弱くなって、内臓の圧力(腹圧)を支えきれなくなることが一因です。このため手術をして人工物などで補強をしても、時間がたてばその周囲の弱くなった場所から再発してくることがあります。人工物を使うようになって再発は減りましたが、喘息や重労働の患者様では強い腹圧が繰り返しか かるため再発の危険性は高くなります。
我々は合併症を起さないように常に努力しており、実際これらの合併症は決して多いものではありません。しかし、どんな大病院の名医が手術をしても完全には無くせないのが合併症なのです。もし不幸にも合併症が起こった時は、最善の治療を行うとと もに患者様や御家族に適宜十分な説明を行います。
【03術中~術後合併症について(合併症とは?)】
○○さん
病院で手術治療を受けられる患者様に、術中〜術後に起こりうる合併 症について説明いたします。
我々は患者様が安心して手術を受けられ、一日も早く元気に退院していただけるように常に最善を尽くしています。しかし残念ながらどのような小さな手術でも 100%安全な手術はありません。最善を尽くしてもなお我々の意図に反して術中~術後に起こりうる、患者様にとって有害な結果が合併症と呼ばれるものです。合併症は昔と比べると技術や材料の進歩で格段に減っていますが、どんな大病院の名医が手術をしても 未だ完全には無くすることが不可能なもので、場合によっては生命にかかわることもあります。
合併症は大きく分けて二種類あります。一つは手術に関連した部位に起こる合併症です。もう一つは手術部位とは関係ない臓器に起こる合併症です。
手術に関連した部位に起こる合併症には、出血したり、縫合したところの治りが悪 かったり、細菌感染を起こして化膿したり、癒着したりなど、手術の対象になった部位や手術方法によって様々なものがあります。
手術部位とは関係ない臓器に起こる合併症には、心筋梗塞などの心血管障害、脳梗塞などの脳血管障害、肺梗塞や肺炎などの呼吸器障害などがあり、全身のあらゆる臓器に起こる可能性があります。
このような合併症を防止するため、手術前に全身の検査をして合併症の引き金になるような異常が潜んでいないかを調べますが、もし異常が見つからなくても合併症が起こる危険はあります。また以前から治療を受けているような病気(併存疾患)をお持ちの患者様はより危険性が高いといえます。
我々は合併症を起さないように常に努力をいたしますが、もし不幸にして起こった場合は最善の治療を行うとともに、病状について患者様、御家族に対して適宜十分な説明をいたします。
担当医から手術の必要性と安全性について十分な説明を聞かれ、納得されたうえで 手術を受けられますようお願いいたします。
病院で手術治療を受けられる患者様に、術中〜術後に起こりうる合併 症について説明いたします。
我々は患者様が安心して手術を受けられ、一日も早く元気に退院していただけるように常に最善を尽くしています。しかし残念ながらどのような小さな手術でも 100%安全な手術はありません。最善を尽くしてもなお我々の意図に反して術中~術後に起こりうる、患者様にとって有害な結果が合併症と呼ばれるものです。合併症は昔と比べると技術や材料の進歩で格段に減っていますが、どんな大病院の名医が手術をしても 未だ完全には無くすることが不可能なもので、場合によっては生命にかかわることもあります。
合併症は大きく分けて二種類あります。一つは手術に関連した部位に起こる合併症です。もう一つは手術部位とは関係ない臓器に起こる合併症です。
手術に関連した部位に起こる合併症には、出血したり、縫合したところの治りが悪 かったり、細菌感染を起こして化膿したり、癒着したりなど、手術の対象になった部位や手術方法によって様々なものがあります。
手術部位とは関係ない臓器に起こる合併症には、心筋梗塞などの心血管障害、脳梗塞などの脳血管障害、肺梗塞や肺炎などの呼吸器障害などがあり、全身のあらゆる臓器に起こる可能性があります。
このような合併症を防止するため、手術前に全身の検査をして合併症の引き金になるような異常が潜んでいないかを調べますが、もし異常が見つからなくても合併症が起こる危険はあります。また以前から治療を受けているような病気(併存疾患)をお持ちの患者様はより危険性が高いといえます。
我々は合併症を起さないように常に努力をいたしますが、もし不幸にして起こった場合は最善の治療を行うとともに、病状について患者様、御家族に対して適宜十分な説明をいたします。
担当医から手術の必要性と安全性について十分な説明を聞かれ、納得されたうえで 手術を受けられますようお願いいたします。
【05麻酔に関する説明と同意書(ヘルニア手術の麻酔)】
患者ID 00 患者氏名 ○○様 実施予定日:平成 30 年 日
麻酔方法 : 脊椎麻酔(腰椎麻酔とも言います。)
脊椎麻酔(せきついますい)とは、背中から細い針を使用し、脊髄(神経)の周囲にある「くも膜下腔 というところに麻酔薬を注射して、下半身(臍近くから足まで)の痛みを感じなくするものです。
手術室に入り手術台の上で仰向けになったら、胸に心電図のワッペンを貼り、腕に血圧計を巻きます。その後、横向きになり背中を丸めて膝を抱えるような(えびのような)姿勢をとります。背中を消毒し、局所麻酔を行った後、細い針を刺して麻酔薬を注入します。この操作は普通15分位で終わりますが、背中の骨の状態によってもっと時間がかかる場合、針が入らない場合などがあります。
麻酔薬が入ると、しばらくして足が温かく感じるようになり、次第に下半身がしびれた感じになります。 麻酔が効いてくると、冷たさを感じなくなります。(触る感覚は残ることがあります。)このとき、麻酔がどこまで効いているかを、アルコール綿などを使って調べます。麻酔が十分に効いていることを確認してから、 手術を開始します。麻酔が十分に効いていても、深いところの操作をするような場合には、不快な感じや吐き気、痛みなどを感じることもありますが、多くは一時的なものです。
手術中は、手術の進行によって変化する患者さんの状態に応じて各種の処置を行ったり薬剤を使用したりして安全に手術が行えるよう、担当医または看護師がそばにいます。もし痛みが強い、気分が悪いなどの変わったことがありましたら我慢せず、すぐにお知らせ下さい。
麻酔方法 : 脊椎麻酔(腰椎麻酔とも言います。)
脊椎麻酔(せきついますい)とは、背中から細い針を使用し、脊髄(神経)の周囲にある「くも膜下腔 というところに麻酔薬を注射して、下半身(臍近くから足まで)の痛みを感じなくするものです。
手術室に入り手術台の上で仰向けになったら、胸に心電図のワッペンを貼り、腕に血圧計を巻きます。その後、横向きになり背中を丸めて膝を抱えるような(えびのような)姿勢をとります。背中を消毒し、局所麻酔を行った後、細い針を刺して麻酔薬を注入します。この操作は普通15分位で終わりますが、背中の骨の状態によってもっと時間がかかる場合、針が入らない場合などがあります。
麻酔薬が入ると、しばらくして足が温かく感じるようになり、次第に下半身がしびれた感じになります。 麻酔が効いてくると、冷たさを感じなくなります。(触る感覚は残ることがあります。)このとき、麻酔がどこまで効いているかを、アルコール綿などを使って調べます。麻酔が十分に効いていることを確認してから、 手術を開始します。麻酔が十分に効いていても、深いところの操作をするような場合には、不快な感じや吐き気、痛みなどを感じることもありますが、多くは一時的なものです。
手術中は、手術の進行によって変化する患者さんの状態に応じて各種の処置を行ったり薬剤を使用したりして安全に手術が行えるよう、担当医または看護師がそばにいます。もし痛みが強い、気分が悪いなどの変わったことがありましたら我慢せず、すぐにお知らせ下さい。
尚、麻酔の効果が不十分な場合、あるいは手術時間が予定よりも長くなり麻酔の効果がうすれてきた場 合には全身麻酔に変更することがあります。 合併症 : 頭痛・血圧の変動・吐き気・麻酔薬によるアレルギー反応などがあります。麻酔中に、脳卒中・心筋梗塞・ 肺塞栓症(エコノミークラス症候群)などの病気を起こしたり、持病が悪化したりすることもあります。ごく稀ですが 脊髄(神経)周囲に出血や感染を起こし、その結果、痛みやしびれなど(神経障害)を残すことがあります。手術後にしびれ感や違和感がある場合は主治医にお伝え下さい。また、頭痛は手術後すぐに 動いたりすると起こりやすいと言われていますので、手術当日はベッド上で安静にして下さい。
【06手術・麻酔・検査・治療などに関する説明と同意書】
患者ID 患者氏名00○○様
(手術・検査・治療についての説明 術式・検査・治療について
右鼠径ヘルニア修復術(ヘルニアの袋の根元をしばります。さらに、しばったところが再び袋状にのびてへルニアにならないようにポリプロピレン製のうすい布で補強します。)
※手術所見によりポリプロピレンの布を使用しないことがあります。あらかじめご了承ください。
実施予定日 平成30年
それが必要な理由
鼠径部(そけいぶ=下肢のつけねのあたり)の腹壁がうすくなりのびてしまい、袋状になっています。そこに腸管(主に小腸)が出入りしています。この病気を鼠径ヘルニアと言います。残念ながら成人の場合、 自然に治ることはほとんどありません。多くの場合、少しずつ大きくなります。ときに、出てきた腸管が元 のお腹の中に戻らず、腸閉塞を生じることがあり、さらに放置すると出てきた腸がくさることがあります。 (このようなときは緊急手術を要します。)従って、一般的にこの病気は発見されたときに手術で修復する のが極めて望ましいと考えられています。
(手術・検査・治療についての説明 術式・検査・治療について
右鼠径ヘルニア修復術(ヘルニアの袋の根元をしばります。さらに、しばったところが再び袋状にのびてへルニアにならないようにポリプロピレン製のうすい布で補強します。)
※手術所見によりポリプロピレンの布を使用しないことがあります。あらかじめご了承ください。
実施予定日 平成30年
それが必要な理由
鼠径部(そけいぶ=下肢のつけねのあたり)の腹壁がうすくなりのびてしまい、袋状になっています。そこに腸管(主に小腸)が出入りしています。この病気を鼠径ヘルニアと言います。残念ながら成人の場合、 自然に治ることはほとんどありません。多くの場合、少しずつ大きくなります。ときに、出てきた腸管が元 のお腹の中に戻らず、腸閉塞を生じることがあり、さらに放置すると出てきた腸がくさることがあります。 (このようなときは緊急手術を要します。)従って、一般的にこの病気は発見されたときに手術で修復する のが極めて望ましいと考えられています。
合併症などについて
出血、感染(キズが化膿すること)、再発(約1%程度と言われています。)、キズ周囲の腫れ、副睾丸炎 (霊丸のそばにある臓器の炎症)などの可能性があります。この中で最も重大なものは感染です。まれでは ありますが、感染を生じたときは、挿入したポリプロピレンメッシュシートを摘出することがあります。
また、手術後にキズ周囲のしびれ感や痛みを生じることがあります。多くの場合、自然に軽快しますが、 まれに長期間症状が続く場合があります。
その他
・術後約1ヶ月間、激しい運動や重労働(力仕事)を控えましょう。
・National Clinical Database (NCD)への登録(全国的な手術登録システムへの登録)を
赤ちゃんの時、腹膜内で形成された金玉が右左のトンネルを形成し金玉袋に下降する。
父の場合、右側のトンネルの入り口が、腹壁が薄くなり、伸び切り袋状になり金玉袋に下降している。
手術では、右側のポケット状に垂れた腹壁を切除し、腸を腹腔内に押し上げ返す。
切除して出来た穴をメッシュシートで塞ぎ、溶ける糸を使って縫合する。
右下腹部の約5cmの切開部から、内側から溶ける糸で縫合する。
手術後、脱腸の重みから解放された金玉袋はある程度、収縮する。しかし、伸びきっている為、元通りには復元しない。
出血、感染(キズが化膿すること)、再発(約1%程度と言われています。)、キズ周囲の腫れ、副睾丸炎 (霊丸のそばにある臓器の炎症)などの可能性があります。この中で最も重大なものは感染です。まれでは ありますが、感染を生じたときは、挿入したポリプロピレンメッシュシートを摘出することがあります。
また、手術後にキズ周囲のしびれ感や痛みを生じることがあります。多くの場合、自然に軽快しますが、 まれに長期間症状が続く場合があります。
その他
・術後約1ヶ月間、激しい運動や重労働(力仕事)を控えましょう。
・National Clinical Database (NCD)への登録(全国的な手術登録システムへの登録)を
/ 納得し同意します。 ロ 同意しません。
(麻酔についての説明) 麻酔方法:脊椎麻酔
脊椎麻酔(腰椎麻酔)により手術を行います。脊椎麻酔の効果が不十分なときは、全身麻酔に切り替える ことがあります。あらかじめご了承ください
。
【08手術その1】

右左のトンネルの入り口は腹壁によって閉ざされる。





【精巣】出展:Wikkipedia
は、直径4 - 5cm程度の卵型をしており、下腹部にある陰嚢(いんのう)と呼ばれる皮膚が袋状に垂れ下がった部位の中におさまっている。精巣の隣には精巣上体(副睾丸)があり、精巣で作られた精子はまずここに運ばれる。精巣上体には精索(せいさく)というヒモ状の構造がつながっており、精巣へ出入りする動脈、静脈、神経、および精子が通る精管(せいかん)がその中を通っている。精索は、鼠径部の鼠径管を通って腹の中へとつながる。精巣と精索全体は、陰嚢の中で精巣挙筋という腹筋の一部が変わった筋肉に包まれ、ぶら下がっている。精巣挙筋が収縮すると、精巣は腹部の方へと引き上げられる。平均的に右側に片寄っていることが多い。
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