nyaノート

【目次】
【05、ICFとICIDH】
【【04、2015年には介護報酬の本格的な削減】藤田英明
【03ジョブコーチ】
【02発達障害の特徴】
【01精神障害者の数】...出典:雇用支援ガイドブック共に働く明るい職場づくり、一般財団法人 兵庫県雇用開発協会



【本文】
【05、ICFとICIDH】
【【04、2015年には介護報酬の本格的な削減】藤田英明
介護保険前は行政が介護が必要と認めた人に対する行政処分として介護サービスを提供する、措置制度が敷かれていた。職員の給与は租税方式で徴収した税金でまかなわれ、給与も公務員に準ずるくらいの賃金だった。
 2000年の規制緩和で民間に介護が渡されると、ニチイ学館、コムスン、ベネッセ、メッセージといった企業が事業展開、さらに不景気の煽りをうけた「介護」を知らない経営者をはじめあらゆる人たちがどっと参入した。
 措置制度時代の優秀な福祉人材や、介護に興味を持った一般人たちは、その状況にうんざりしてみんな逃げた。もう今の惨状は自業自得。その後は不景気による失業者と不健康な人たちが入職者のメインとなって、今は彼らが介護現場の中心になっている。
 外国人技能実習制度に介護職種を加えることが決まった。働きながら日本の介護職の技術を学び5年したら帰国するという建前で11月にベトナム人が1万人くる。
 介護業界の一部の“意識高い系”はセミナーとか、コミュニティカフェをやっていて
 でも国は、要介護になった高齢者をもう一度自立できる状態に戻し、施設への介護保険給付費を減らすという「自立支援介護」に方針転換している。
 高齢者を地域で支える取り組みを全国に先駆けて始めた「和光モデル」、介護予防で成果をあげている市区町村を優遇する「財政インセンティブ」、日本の介護技術やケアシステムをアジア諸国の地域に輸出する官民連携のプロジェクト「アジア健康構想」と色んな計画と思惑が絡み合って、色んな人が机上で夢みたいなことを語っている。
 「自立支援介護」は高齢者に対して「自分でやってもらう」ということではない。例えば排泄がうまくできないためパッドを使用している高齢者に対して、その高齢者が尿意をもよおした時、パッドを使わずトイレまでどうやったら辿り着けるのか、その方法を考え個々人の状態に沿ったケアプランを考えていくというのが本旨。介護職のスキルや倫理が求められる。
深刻な人手不足で、かつ、まともなケアプランを作れる優秀な人材がいない、その上介護報酬まで削られるとなると、どう考えても現実離れしたプランにしか思えないし、実現できるわけがない。ちなみに人間の状態をよくするのは医療の領域で、介護ではないですよ。
 寝たきりの高齢者こそ縮小して在宅、歩ける認知症の多い要介護1、2を重点的に施設介護するほうが合理的だし、理に適っている。
藤田 重度の人はヘルパーが訪問してそれこそ入浴や食事、排泄介助をすればいいだけだから、在宅でいけるよね
【03ジョブコーチ】
兵庫障害者職業センター
ジョブコーチ 土井 美幸さん
Q. ジョブコーチは、具体的にどのような支援を行うのでしょうか?
ジョブコーチは、障害のある本人へはもちろんのこと、事業主や職場の従業員、また、障害のある人の家族にもアドバイスなどの支援を行います。障害のある人が雇用された際に事業所へ訪問して、現場の状況に応じた具体的な支援を行う点が大きな特徴です。
また、支援は永続的なものではなく、職場の上司や同僚に支援ノウハウを伝授し、職場内の支援体制を促すことで、障害のある人の職場定着を図る役割を担います。障害のある人が新たに就職する場合の支援が主になりますが、雇用後(在職者)支援も行っております。
Q. 精神障害や発達障害のある人が職場に定着するために、企業としてはどのような対応が必要ですか?
個々の障害特性を理解することも必要ですが、障害のある人とコミュニケーションを取り、どのような作業が得意なのか、会社としてどのような配慮を求めているのかを確認することが最も重要だと感じます。また、そのために必要な情報は、障害のある本人の同意の下、ジョブコーチからも提供するようにしています。
Q. 精神障害や発達障害のある人の雇用相談は増えていますか?
10年前と比べると、精神障害や発達障害のある人に関する雇用の相談は、明らかに増えています。だからこそ、このような障害のある人が、社会で活躍できる場をしっかりと作っていくことが求められていると思います。
最近では、精神障害や発達障害のある人が従事する職種も幅広くなっていて、事務や販売、パソコン作業などの専門的な仕事でも能力を発揮されている方がいらっしゃいます。障害者雇用の経験がない企業でも、私たちのようなジョブコーチを活用いただければ、できる限りのサポートをさせていただきますので、ぜひ障害のある人の雇用をご検討いただきたいと思います。
【02発達障害の特徴】
発達障害は、脳機能の発達が関係する生まれつきの障害です。発達障害者支援法において、発達障害は「自閉症」「アスペ
ルガー症候群その他の広汎性発達障害」「学習障害」「注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害」に分類さ
れています。また、これらの症状が、通常低年齢において発現する場合が発達障害とされており、それぞれ以下のような特
徴があるとされています。
発達障害のある人は、コミュニケーションや対人関係を作ることが苦手で、行動や態度が「自分勝手」とか「変わった人」と誤解されることもありますが、それは、脳機能の障害によるものだということを理解する必要があります。
また、発達障害の特性は、必ずしもマイナスの面ばかりではなく、プラスの面に働くこともあります。例えば、「こだわりの強さ」は、興味や関心のある特定の分野には集中して取り組み、高い成果をあげるというプラス面もあります。また、一度ルールとして認識したことは、きちんと守ろうとする姿勢が見られます。
知覚や認知が独特であることも、他の人にはない発想を生み出すことにつながります。
言うまでもなく、障害特性は一人ひとり異なります。発達障害のある人たちが個々の能力を伸ばし、社会の中で自立していくためには、その人がどんなことができて、何が苦手なのか、どんな魅力があるのかといった「その人」に目を向けることが大切になってきます。
それぞれの障害の特徴発達障害のある人に多く見られる特性があります。このような特性を伸ばし、社会の一員として企業活動に貢献する方を一人でも増やすことが求められています。
一般的に得意とされる分野●自分の関心事を掘り下げること ● PC作業●反復作業・決められたルールで作業すること●緻密さが求められること多く従事される業種及び職種
●業種
製造業、サービス業、小売業、飲食業、IT・システム開発など
●職種
組立、検査、仕分・整理、事務アシスタント、システムバグチェックなど
発達障害のある(といわれる)有名人も多くいます
●黒柳徹子(司会者:学習障害)
●トム・クルーズ(俳優:学習障害)
●スティーブン・スピルバーグ(映画監督:学習障害)
●マイケル・フェルプス(水泳選手:ADHD)
【01精神障害者の数】
注1:精神障害者の数は、ICD-10の「Ⅴ精神及び行動の障害」から知的障害(精神遅滞)を除いた数に、てんかんとアルツハイマーの数を加えた患者数に対応している。
   また、年齢別の集計において四捨五入をしているため、合計とその内訳の合計は必ずしも一致しない。
注2:身体障害児・者の施設入所者数には、高齢者関係施設入所者は含まれていない。
注3:四捨五入で人数を出しているため、合計が一致しない場合がある。
総数在宅者施設入所者
身体障害児・者393.7 万人386.4 万人7.3 万人
知的障害児・者74.1 万人62.2 万人11.9 万人
精神障害者320.1 万人287.8 万人32.3 万人
 日本には、どのくらい精神に障害のある人がいるか、ご存じでしょうか?総務省の平成26 年度障害者白書によると、精神障害者数は、320万1千人。実に40人に1人は精神障害のある人ということになります。
 また、発達障害については障害の把握が困難なことから、統計的なデータは多くありません。よく取り上げられるデータとしては、文部科学省が行った「通常の学級に在籍する特別な教育的支
援を必要とする児童生徒の全国実態調査(平成15 年3 月発表)」にある「学習障害、注意欠陥多動性障害、高機能自閉症を含む特別な教育的支援を必要とする児童生徒は、約6% の割合で通常学級に在籍している可能性がある」というものです。このデータは専門医の診断に基づいておらず、実際の割合を示すものではないことに注意が必要ですが、発達障害のある人が社会の中に少なからずいることを示唆しているといえます。

コメント

人気の投稿